海外FXブローカーには、目的に応じた複数の口座タイプがあります。口座タイプによって**コスト構造(スプレッドと手数料の関係)**や最低入金額が異なるため、自分の取引スタイルに合った口座を選ぶことが重要です。
口座タイプの分類
海外FXの口座タイプは、大きく以下のように分類できます。
| 口座タイプ | スプレッド | 手数料 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 0.5〜1.5pips程度 | なし | 手数料がスプレッドに含まれる |
| RAW/ECN | 0.0〜0.5pips | あり($3〜$7/ロット) | スプレッドがほぼゼロ |
| セント/マイクロ | スタンダード並み | なし | 少額から取引可能 |
| スワップフリー | ブローカーによる | ブローカーによる | スワップが発生しない |
スタンダード口座
スタンダード口座は、最も一般的な口座タイプです。取引手数料がかからず、ブローカーはスプレッド(買値と売値の差)で収益を得ます。
- 向いている人:初心者・取引頻度が少ない人
- メリット:コスト構造がシンプル(手数料なし)
- デメリット:RAW口座よりスプレッドが広い
例:Exnessスタンダード口座(0.3pips〜・手数料なし)、Fusion Marketsクラシック口座(0.9pips〜・手数料ゼロ)
RAW口座・ECN口座
RAW口座(生スプレッド口座)・ECN口座は、ブローカーが受け取る流動性プロバイダーの生スプレッドをそのまま適用し、代わりに**取引手数料(コミッション)**を取る口座タイプです。
- 向いている人:スキャルピング・デイトレードなど取引頻度が多い人
- メリット:スプレッドがほぼゼロ(0.0pips〜)
- デメリット:1ロットあたりの手数料がかかる
例:Pepperstone Razor口座(0.0pips〜・$3.50/ロット/片道)、Titan FX Zero Blade口座(0.0pips〜・$3.5/10万通貨)
どちらが得かは取引量で変わります。1日の取引量が多い人ほど、RAW口座の方がトータルコストが低くなりやすいです。コストの計算方法はスプレッドガイドで解説しています。
セント口座・マイクロ口座
セント口座は、1ロットを1,000通貨(マイクロ)や100通貨(セント)単位で取引できる口座タイプです。USD建て口座の1/100の規模感で取引できます。
- 向いている人:少額から始めたい初心者
- メリット:数万円で本格的な取引環境を試せる
- デメリット:ブローカーによって提供状況が異なる
例:IronFXセント口座(10,000円〜・最大1,000倍)、AXIORYナノ口座(片道$3手数料)
スワップフリー口座(イスラム口座)
スワップフリー口座は、ポジションを翌日に持ち越してもスワップポイント(金利差調整)が発生しない口座タイプです。イスラム教の宗教上の理由から生まれた仕組みですが、スワップを避けたい人にも利用されています。
- 向いている人:長期保有(スイングトレード)をする人・スワップを避けたい人
- 注意点:ブローカーによっては管理手数料が発生する場合がある
ブローカーごとの口座タイプの例
FXしらべの調査(2026年8月)に基づく主なブローカーの口座タイプ:
| ブローカー | 主な口座タイプ |
|---|---|
| XMTrading | スタンダード・マイクロ・ゼロ・KIWAMI極 |
| Exness | スタンダード・セント・ロースプレッド・プロ・ゼロ |
| IC Markets | スタンダード・Raw Spread・cTrader Raw |
| Pepperstone | スタンダード・Razor |
| AXIORY | スタンダード・ゼロ・マックス・ナノ・テラ・アルファ |
| FXGT | スタンダード・ECN・プレミアムなど |
| Titan FX | Zeroスタンダード・Zeroブレード・Zeroマイクロ |
各ブローカーの口座タイプの詳細はブローカー一覧の各ページで確認できます。
ブローカー選びの全体像は口座の選び方ガイドで解説しています。